概要
20代 男性
病名:知的障害
結果:障害基礎年金2級
依頼者の状況
Sさんは、現在24歳で幼少期に保育園に入園した際に周囲の子供達と比べて言葉を上手く話すことができないなど発達・言葉の後れが目立っていたため、様子を見ていた両親が保育園の先生に相談し障害児専門の医療機関を紹介されました。
紹介された医療機関で診察し知能検査を受けたところIQ(知能指数)が40と中度の知的障害と診断されました。
受診後、両親が主治医と私の今後の学校生活について相談した結果、周囲の理解がある特別支援学級のある小学校へ進学した方が良いと勧められたため小学校及び中学校は特別支援学級で授業を受けるようになりました。
また中学卒業時も一般の高校生活を送るほど能力がなく職業能力開発校に進学した方が良いと勧められたため職業能力開発校に進学することにしました。
職業能力開発校進学に伴い入学時の必要書類として愛の手帳の保持が必要であったため、中学卒業前に愛の手帳を申請しました。
職業能力開発校に進学後は、最初の頃は授業を受けていましたが、夏休みに入る前に体調を崩してしまい7月で中途退学しました。
職業能力開発校を退学し現在は自分に自信がなくなってしまい現在も家の中でパソコンゲームやネット動画など自分の好きなことばかりして日常生活を過ごしております。
そのような日々を過す中で、両親が知的障害の子供を持つ会合にて障害年金の制度を知り、市役所の担当者に相談したところ多摩・八王子障害年金相談センターを紹介してもらい相談を申込みしました。
受任から受給まで
Sさん及びSさんの両親と面談しヒヤリングした結果、Sさんは、小学校入学前から病院に通院しており現在も3ヶ月に1回の頻度で通院しているとのことでした。
しかし、処方された薬を飲んでも会話による意思の疎通が簡単なものに限られ、日常生活にあたって援助が必要な状態なため一般就労は難しい状態でした。
また直近のIQ(知能指数)も42と中度の知的障害と診断され、今後も食事や身のまわりのことなどの基本的な行為を行うのに援助が必要であって、かつ、会話による意思の疎通が簡単なものに限られるため、日常生活にあたって基本的な日常生活が家族の援助なしでは行うことができず、社会復帰まで当面の時間を要するものと判断したため、書類を揃えて申請した結果、障害基礎年金2級を受給するに至りました。
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小野 勝俊
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