50代 男性
病名:脊髄小脳変性症(指定難病)
結果:障害厚生年金3級
依頼者の状況
Wさんは、現在57歳で職場で同僚と会話している際に言葉の呂律が回らなくなったり、階段を下りる際にバランスを崩すようになりました。
また日常生活においても外出する際に玄関先で靴を立ったまま履こうとする時や自転車に乗っている際に突然バランスを崩し転倒したりすることが多くなりました。
そのため仕事を続けることが困難となり仕事を辞め今後どのように日常生活を過していけばよいか悩んでいました。
その様子を見ていた妻が病院を受診するように言われため近くの病院を受診し精密検査を受けた結果、歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする神経の指定難病である脊髄小脳変性症と診断されました。
その後も定期的に病院に通い治療を続けていましたが、症状は改善せず現在は右手が震えてコップの飲み物を零してしまったり箸を使って食べ物を口に運べなくなったりするなど月日が経過するごとに症状が悪くなっています。
そのような日々を過す中でインターネットで障害年金の制度を知り、自分の障害で障害年金が受給できるかどうか相談したいと思い多摩・八王子障害年金相談センターに問い合わせをしました。
受任から受給まで
ご本人と面談し病状をヒヤリングしたところ、発病の原因として脊髄小脳変性症は遺伝性のあるものと遺伝性のないものに分けられ、Wさんは母親や叔父さんも同様の病気を患っていることから遺伝性であるものと判りました。
そして現在の病状も治療を続けているものの右手が震えるため文字を綺麗に書けなかったり階段を上り下りする際には手すりにつかまるか壁に手を添えなければ階段を上ったり下りることができず運動機能に障害がありました。
また主治医からも脊髄小脳変性症は指定難病の一つで現在の医学では病気の完治は難しく薬もあくまで症状の進行を遅らせるに過ぎないと言われており今後の病状の回復は困難な状況といえることからも障害年金を受給できる可能性がある旨を伝えました。
その後、申請書類を揃えて申請した結果、障害厚生年金3級を受給するに至りました。

小野 勝俊

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